相手が「必要ない」と言えば、「必要ない」んです

「それは、しなくてもいい」と相手が言っているのに、

「いやいや、、、私がするから」って言って、してあげてることはありませんか?


そうすることで、「心の中では私に感謝してくれてる」はずなんて思ってませんか?


我が家の場合、「必要ない」と言われたことは「必要ない」んですよ。


まだ2人で暮らし始めた頃のこと。

彼が、風邪をひいて寝ていることがありました。

私の実家では、誰かが風邪をひくと、アイスノンを用意して、すりおろしリンゴが出てきて、おじやが出てきて、時々アイスノンの中の氷を入れ替えてくれて、熱が下がっているかどうか確認してくれる。

もしくは、なかなか熱が下がらない時は、父か母が交代で様子を見てくれました。

そんな家庭で育った私は、風邪をひいた時は、「体調はどうか」をこまめに観察したり、おじやを用意することが当たり前で、風邪をひいてる時にする、相手への愛情表現でもありました。


そんな時に彼が言うセリフは、「大丈夫だから。そのまま置いておいてくれ。」というもの。

私の愛情表現を必要としていなかったのです。


でも、私は「本当にそれで良いのかな?」と思って、何度も何度も覗きこみます。

そのたびに、「必要ないから」と言われました。


今では、彼が風邪をひいても(年に1回あるかないかくらいになりましたが)、「昨日よりは良くなった?」と聞くくらいで、「風邪の時は食べやすい」と言っていたゼリーを冷蔵庫に入れておくくらいです。

彼にしてみたら、これで必要十分なんです。

まぁ、最初は私は、「こんなに何もしないのは、私って人でなしだと思われない?」と思っていましたが(笑)、相手が言ったそのままを「はい」と受け取らないのは、自分がどう思うか、どう思われるかで、相手の意向を曲げているということです。


そもそも。

「本当はこう思っているはず」なんて、相手の言動を「こうでもない」「ああでもない」といじくりまわすから、本意を本意として受け取れなくなるんです。

相手が自分の思ってることをそのまま言ってるなんて、思いもよらないなんてことが起こるんですよね。

もっとも、そのままに受け取れない人は、自分も思ってることと口に出てることが違うから、相手も違うはずだと思うからこそ、行き違いが生じるんだと思います。